身体性から考える全世代が健康と幸福を享受できるプログラム開発の研究拠点

様々な身体活動における非侵襲的なバイオマーカーの検討
本研究の目的は、身体性を介した幸福感を、非侵襲性のバイオマーカーを用いて、客観的な側面とともに明らかにすることである。
AIの発達によって、メタバース空間など、情報工学技術の進歩が目覚ましい今日、我々人類が誕生した時から有する身体のあり方を問う時代に突入した。身体を介する「運動」は、心身に影響を及ぼす行動であり、人類のみが許された特権である。しかし、本邦の運動実施率は、成人後(いわゆる働き世代)に低下する課題を抱えている。この課題解決のために、ボトムアップを図ることができる教育現場の保健体育科目に着眼した。また共生や幸福が謳われる時代に突入し、ゆるスポーツといったカテゴリーの分野も登場してきた。このように様々にカテゴライズされている運動も、身体性という共通した根幹は揺るぐことはない。またこれらから得られる幸福感は、すべて身体性を有している一方で、客観的な指標との関連は未だ整理がついていない。未解決である理由も、複合知の観点が置き去りにされてきた結果と言える。この複合知こそが、真に健康と幸福の両者を共存される革新的な一手であり、本拠点は、これを実践的に行う研究拠点となる。