「対話的・協働的な学び」を導く社会的知性研究拠点
社会的知性を育む対話的・協働的な「学びの場」の解明と設計のための文理融合研究
本研究は、「対話的・協働的な学び」を支援するため、人の「社会的知性」を捉えることが可能な人工社会知能(Artificial Social Intelligence)を構築し、その分析結果を活用することで、子供/学習者の社会的知性を育む「学びの場」の設計原理を見出すことを目的としています。社会的知性とは、他者の思考や感情、行動とその背後にある動機を理解し、他者との協働や関係性を構築するために必要不可欠な能力を指します。本研究では、対話的・協働的な「学びの場」における指導者・生徒間、及び、生徒間で生じる社会的相互作用に着目し、学びの質や効果などを人工社会知能により定量的に解析します。さらにその結果を踏まえ、学習者一人ひとりに最適化された教育指導法の設計とその実践を目指しています。本研究は、情報科学の専門家と教育心理学の専門家の連携による文理融合研究であり、人工社会知能の構築と「学びの場」のデザインという文理の課題を結合することで、互いの知の相互還流を促進し、相乗効果を創出することも狙いの一つとしています。